Cake.jp開発チーム、GitHub Copilotを全員導入!DX推進の環境整備と開発効率化への挑戦

こんにちは、Cake.jp 技術部部長の中村です。


この度、Cake.jp技術部では、開発メンバー全員に GitHub Copilot を導入しました!

なぜ今、GitHub Copilotなのか

昨今生成AIの技術の進化には目を見張る物があり、Cake.jpでも生成AIを導入できないかを検討してきました。いろいろな生成AIがありますが、Cake.jpではチーム全体にGitHub Copilotを導入することに決めました。
以下の3点から、GitHub Copilotを導入することに決めました。

  1. 複数のモデルを選択できる
     GitHub Copilotは複数のモデルから開発に適したモデルを開発者自身が選択することができます。導入初期の段階では様々なモデルから自分たちに合致したモデルを探求するフェーズなので、そのニーズに最適でした。

  2. 様々なIDEで利用できる
     Cake.jpではPHPStorm(もちろん会社支給です!)やVSCodeといった、開発者が利用したいIDEで開発を行っています。GitHub Copilotは様々なIDEで利用できるため、Cake.jpの開発環境と合致していました。
  3. Cake.jpが掲げる「店舗DXの推進」のための、自らのDX実践
     Cake.jpではケーキ・スイーツ業界の「店舗DXの推進」をプロダクト戦略の大きな柱として掲げています。私たちが外部のお客様に対してDXを提案し、支援していく立場である以上、まずは私たち自身が最新の技術を積極的に活用し、最高の開発環境を整備することが不可欠だと考えています。
     これまで会社の開発環境として生成AIを利用する環境がなかったため、環境整備を行うことを決めました。

導入によって期待できる効果

GitHub Copilotを導入してまだ日は浅いですが、早くもいくつかの領域でその効果を実感したり、大きな期待を寄せながら検証を進めている利用シーンがあります。

  • テストコードの自動作成支援: 新しい機能開発や既存コードの改修において、テストコードの記述は不可欠です。しかし、弊社には10年以上運用しているシステムがあり、テストコードが整備されていない箇所も少なくありません。Copilotがコードの文脈を理解し、適切なテストコードの雛形や実装パターンを提案してくれるため、テストカバレッジの向上と開発スピードアップに繋がると期待しています。

  • レガシーコードのリファクタリング支援: Cake.jpのコードベースには、PHP 5時代から続く部分も存在しています。現在のPHPバージョンやモダンな設計パターンに最適化されていない箇所が多数残っています。Copilotのサポートを受けながら、安全に最適化を行うことが期待できます。

  • プルリクエスト(PR)レビューの効率化: Cake.jpでは一定の品質担保のため、リリース前のPRのレビューを必須としています。Copilotがコードの意図を読み解いたり、潜在的なバグや改善点をサジェストしてくれることで、レビュー前にセルフレビューを行うことができるようになりました。レビュー担当者の負担を軽減し、より本質的な議論や設計に関するレビューに時間をかけられるようになる期待があります。

  • レビューコメント作成時の壁打ち相手: レビューコメントを書く際に、「もっと良い表現はないか?」「この指摘は的確か?」と迷うことがあります。そんな時にCopilotに状況を説明し、コメント案を壁打ちすることで、より分かりやすく、建設的なレビューコメントを作成するのに役立つか検証を進めています。

これから

GitHub Copilotの導入をし、メンバーそれぞれが生成AIを活用したコード開発の検証をはじめてくれました。Cake.jpでは小話会という業務や業務外で得た知見をチームに共有する場を定期的に設けていて、その場でいくつもの事例紹介が飛び交っています。

 

Cake.jp技術部では、新しい技術を取り入れながら、より良い開発体験とプロダクト価値向上を目指しています。もしご興味をお持ちいただけたら、ぜひ採用情報もご覧ください。

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